北海道 〜五稜郭奉行所〜

五稜郭奉行所を訪れました。

この静寂・・。
この奥行き・・。
たまりません。

中庭を通って吹き抜ける風が
あまりに心地よくて、
ゴロ寝したい衝動に駆られながら
しばらく座ってのんびりしました。

床の間にかけられた掛け軸。
2代目の函館奉行の書だそうです。
読めないとただの壁の一部ですが、
ご丁寧に書き下しと現代語訳が
あったので、読むことができました。

「礼儀を交友の道とし、廉恥を
自分の身を修める方法とする。
その中にゆったりと生きれば、
朋友は敬意を持って接して
欺こうとはしないし、
妻子は家庭を守る方法に従って
主人を軽んじない。

すべてが易経に言う
「禍いに配慮して予防を忘れない」
という道理であり、だからこそ
四本の大綱にたとえるのである。
ならば、それを棄ててしまって
盛んにしなくてよいものか。」

これに少し加筆すると、
廉恥は「心が清らかで、恥を知る
心が強いこと。」
四本の大綱は「国家を維持するのに
必要な礼・義・廉・恥の四つの道徳」
ということです。

安政四年の人と変わらぬ価値観が
自分の中にもあって嬉しくなりました。
日本はいい国ですね。


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